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女性泌尿器科

膀胱炎や尿もれは女性に多く見られるもので特別な病気ではありません。
軽度であればお薬と簡単な筋力トレーニングで改善しますので、お気軽にご相談ください。

炎症

急性膀胱炎

膀胱内に菌が入り込み、膀胱粘膜で炎症を起こします。
尿道が短い女性に多く見られ、症状は頻尿・血尿・残尿感・排尿痛などです。原因となる菌は大腸菌など通常存在する菌がほとんどです。
飲み薬で治療します。また、日頃から水をしっかり飲み、排尿を我慢しないことが、予防および早期治療に有効です。

女性に多い膀胱炎:泌尿器科に行くべき?それとも内科?
泌尿器科の病気の中で女性に一番多いのが膀胱炎です。
しかし、泌尿器科はなんとなく恥ずかしく内科を受診する方が多く見受けられます。
軽度の膀胱炎であれば内科で処方される薬だけで治る場合がありますが、薬が効かない・原因が他にあったなどの場合は間違った治療を続け症状を悪化させてしまう可能性があります。
このようなケースを避けるため、最初から泌尿器科を受診いただき、詳しい検査をされることをおすすめします。

良性疾患

良性疾患と呼ばれるこれらの疾患はすぐには命の危険はありませんが、治療せずにほっておくと、日々の生活への支障や、後ろに隠れている大きな病気を見逃すことにつながってしまう恐れがあります。気になることがありましたら早めの受診をお勧めします。

過活動膀胱

膀胱に尿がたまると、尿意を感じます。
通常はそこから我慢の限界まではかなり余裕があるはずですが、その余裕がなくなってしまう状態です。
急な尿意で我慢するのがつらい方は、この疾患かもしれません。
飲み薬で膀胱の急な反応を抑えます。

腹圧性失禁

いわゆるしまりが悪くなって、くしゃみやお腹に力が入った状態で尿が漏れる疾患です。
体の構造上女性に多く、40歳以上の約3割の方に症状があると言われています。
骨盤底筋を鍛え、飲み薬でさらに改善を図ります。

夜尿症(おねしょ)

幼稚園年長で15%、小学校低学年で8%、高学年で5%程度の児童に見られるといわれています。
成長とともに自然に消えていくことが多く、またお子様の成長には個々に差があるため、あまり周囲と比較しないことが大事です。
ただ、お子様本人が悩みだしてしまった場合には、生活習慣の改善や夜間尿量をコントロールする抗利尿ホルモンの内服薬や点鼻薬、また膀胱容量を広げる薬などを処方致します。

がん

血尿が重要な症状である膀胱がんや、自覚症状がないため検診で発見される事の多い腎がんなどがあります。

膀胱がん

血尿で見つかる事の多い疾患です。初期には自覚症状のない方もいらっしゃいます。
痛みなどのない血尿がありましたら、早めの受診をお勧めします。 

尿検査、超音波検査、膀胱内視鏡で診断します。
初期であれば内視鏡手術で対応できますが、進行がんや悪性度の高いがんでは膀胱を手術で摘出する必要も出てきます。

腎がん

初期には自覚症状がありません。健康診断や人間ドックの尿検査や画像検査で偶然見つかる方がほとんどです。
腎臓のできものには、腎のう胞など良性腫瘍もあるのでそれとの区別が大事です。治療は手術で腫瘍を摘出するのが第一です。
腎がんの手術は当院では行っておりませんので、すみやかに手術を行うことができる医療施設へご紹介させていただきます。

結石

尿路結石

日本人100人中1~2人がなると言われており、患者さんが多い疾患です。
腎臓からの尿の流れを石がふせぐことで疝痛発作(周期的にくり返されるお腹の痛み)を起こします。
一時的なものですぐに排石する方が多いですが、再発も多い疾患です。
石の成分は数種類あり、それぞれに対応した再発予防と定期検査が大事です。自然に出ない石は手術での砕石を行います。

性行為感染症(STJ)

淋菌・クラミジア感染症

女性は膣炎として発症します。症状は頻尿、排尿痛、残尿感などです。
起因菌を尿検査、分泌物の検査で診断し治療します。女性は自覚症状がないまま菌を持っていることもあり、治療せずにほっておくことで卵管炎となって不妊の原因となることもあります。
また、近年薬の効きにくい耐性菌が増加していますので、しっかりとした診断と治療が大切です。

尖圭コンジローマ

ウィルスによるイボです。塗り薬による治療、外科的切除、病変の大きさや経過にて両方を組み合わせることもあります。