03-5903-7570

男性泌尿器科

男性は歳を重ねるにしたがい前立腺肥大症や前立腺がんなどが増加し、それに起因する排尿障害もあらわれてきます。
重症化を防ぐためにも早期受診をおすすめします。

良性疾患

良性疾患と呼ばれるこれらの疾患はすぐには命の危険はありませんが、治療せずにほっておくと、日々の生活への支障や、後ろに隠れている大きな病気を見逃すことにつながってしまう恐れがあります。気になることがありましたら早めの受診をお勧めします。

前立腺肥大症

50歳以上で約2割、70歳以上で3‐4割の方がなると言われています。
尿の勢いが弱くなったり、回数が多くなった方はこの疾患かもしれません。
飲み薬で尿道を広げて排尿の症状を改善します。 
重症の方は手術で尿道を広げる治療を行いますが、当院では手術は行っておりませんので、すみやかに手術を行うことができる医療施設へご紹介させていただきます。

過活動膀胱

膀胱に尿がたまると、尿意を感じます。
通常はそこから我慢の限界まではかなり余裕があるはずですが、その余裕がなくなってしまう状態です。
急な尿意で我慢するのがつらい方は、この疾患かもしれません。
飲み薬で膀胱の急な反応を抑えます。

陰嚢水腫

陰嚢内部に水が溜まって大きくなります。痛みはないことがほとんどです。精巣の悪性腫瘍と鑑別することが大事ですので、陰嚢の腫れやふくらみなど少しでも気になることがあれば早めの受診をお勧めします。
ご来院当日に超音波検査ですぐに診断できます。
針を刺して中の水を抜けば小さくなりますが、多くの方が再発します。

手術で根治を図ることも出来ますが、当院では行っておりませんので、すみやかに手術を行うことができる医療施設へご紹介させていただきます。

夜尿症(おねしょ)

幼稚園年長で15%、小学校低学年で8%、高学年で5%程度の児童に見られるといわれています。
成長とともに自然に消えていくことが多く、またお子様の成長には個々に差があるため、あまり周囲と比較しないことが大事です。
ただ、お子様本人が悩みだしてしまった場合には、生活習慣の改善夜間尿量をコントロールする抗利尿ホルモンの内服薬点鼻薬、また膀胱容量を広げる薬などを処方致します。

がん

近年、前立腺がんが急激に増加しているといわれています。血尿が重要な症状である膀胱がんや、自覚症状がないため検診で発見される事の多い腎がんもしばしばみられます。
また、10~20歳代の若年者にも発症する特徴のある精巣がんなども、泌尿器科で治療する病気です。

膀胱がん

血尿で見つかる事の多い疾患です。初期には自覚症状のない方もいらっしゃいます。
痛みなどのない血尿がありましたら、早めの受診をお勧めします。 

尿検査、超音波検査、膀胱内視鏡で診断します。
初期であれば内視鏡手術で対応できますが、進行がんや悪性度の高いがんでは膀胱を手術で摘出する必要も出てきます。

腎がん

初期には自覚症状がありません。健康診断や人間ドックの尿検査や画像検査で偶然見つかる方がほとんどです。
腎臓のできものには、腎のう胞など良性腫瘍もあるのでそれとの区別が大事です。治療は手術で腫瘍を摘出するのが第一です。
腎がんの手術は当院では行っておりませんので、すみやかに手術を行うことができる医療施設へご紹介させていただきます。

前立腺がん

近年、日本において患者数の増加している疾患です。今後も増加が予想されます。
前立腺がんは尿道から遠い前立腺の外腺から発生するため、初期には排尿障害などの自覚症状がありません。
血液検査、超音波検査、前立腺の触診にて疑いの強い方は前立腺生検を行います。 

前立腺がんかどうかの診断はMRI検査でも可能です。
当院はしんむら整形外科クリニック【MRI完備】と提携しておりますので、必要な場合にはスムーズにMRI検査を受けることができます。 

治療は手術による前立腺切除、放射線治療、ホルモン療法と様々で、がんの進行状態、患者さんの健康状態や年齢を考慮し選択されます。
早期がんであれば治療成績が良く、早期発見が大切です。

精巣がん

陰嚢の中の精巣に出来るがんです。痛みがなく、精巣が硬く大きくなっていきます。
痛みもなく人に見せにくい場所なので、受診が遅くなり進行がんとなってしまうことがあります。
早期であれば治療成績が良いので、気になる方は早めの受診をお勧めします。

結石

尿路結石

日本人100人中1~2人がなると言われており、患者さんが多い疾患です。
腎臓からの尿の流れを石がふせぐことで疝痛発作(周期的にくり返されるお腹の痛み)を起こします。
一時的なものですぐに排石する方が多いですが、再発も多い疾患です。
石の成分は数種類あり、それぞれに対応した再発予防と定期検査が大事です。自然に出ない石は手術での砕石を行います。

性行為感染症(STJ)

淋菌・クラミジア感染症

男性は尿道炎として発症します。症状は頻尿、排尿痛、残尿感などです。
起因菌を尿検査、分泌物の検査で診断し治療します。
近年薬の効きにくい耐性菌が増加していますので、しっかりとした診断と治療が大切です。

尖圭コンジローマ

ウィルスによるイボです。塗り薬による治療、外科的切除、病変の大きさや経過にて両方を組み合わせることもあります。